我が家は第2子を考え始めたタイミングで夫が単身赴任となってしまいました。
新幹線と在来線を乗り継いで2時間半ほどの場所です。
単身赴任が決定した際に、我が家の生活や妊活についての選択肢はいくつかありました。
1.単身赴任先についていく | 私の仕事や子供の保育園問題により却下 |
2.別居して妊活は都度どちらかの拠点に通う | 排卵日が読めないので、仕事の調整がつくか不明 |
3.別居して凍結精子を用いた妊活を行う | 追加費用がかかるが、タイミングを逃さないため、この方法をとることに。 |
3つほど選択肢はありましたが、現実的には3番一択でした。
一番大変だったのはお金のこと
単身赴任で夫が不在のため、普通の妊活ではかからないはずのお金が結構たくさんかかりました。
精子凍結1回につき2万円、人工授精1周期につき3万円以上、計5万円超えの費用がかかります。
我が家の場合、人工授精を計7回行ったので、簡単に計算しただけでも35万円程度は費用がかかっています。(人工授精が保険適用になる直前での妊活でした)
正確には最後の2回は精子凍結を行っていないので、凍結するための2万円はかかっていないのですが、排卵日に合わせて夫がいるかどうかもわからなかったので、保険として凍結していて結局使わなかった精子もありました。
妊娠できたことは嬉しかったのですが、使わなかった凍結精子1回分は半年の保管期限を迎え廃棄となったため、凍結代の2万円は捨てたようなものでした…。
妊活の怖いところはいつ妊娠するか分からないため、事前にどれくらいの費用総額がかかるのかわからないところと、いざ妊活をはじめてなかなか妊娠につながらなくても、「次こそは!」という気持ちがあるので、やめるタイミングが分からなくなるという点です。
私の場合、人工授精のゴールは年齢がひとつあがる誕生日がくるまで、と決めていました。
それまでに妊娠しなければおそらく体外受精に進んだと思いますが、その前のタイミングで一旦夫と相談していたと思います。
夫の説得はしやすかった
人工授精を行うにあたり、夫にどう説明するか、どう説得するかと悩むこともあるかもしれませんが、単身赴任中の人工授精については夫の説得はしやすかったです。
しやすかったというよりも、必要なかったというほうが適切かもしれません。
だって、夫の単身赴任という都合でほぼ選択肢は人工授精か体外受精しかなくなったのに、文句を言われる筋合いはないですよね!
人工授精については、特に反対もなく順調に行うことができましたが、その後なかなか妊娠できなかったため、シリンジ法を試す際には夫への説明と説得も行いました。
凍結精子を用いた妊活について
凍結精子ではタイミング法はとることができないので、人工授精からスタートしました。
私(妻側)は通常の妊活同様、月に何度かクリニックに通う必要がありますが、夫はクリニックに行けるタイミングで1度採精を行うだけでした。
私の通うクリニックでは、1回の精子凍結に約2万円の費用がかかりました。(半年間の保管用込み)
凍結精子のメリット
排卵日のタイミングを逃すことがないことが一番のメリットです!
一緒に住んでいても、忙しい平日の夜にタイミングを取らなければいけないのは大変なこともありますよね。
なかなかうまくいかないとプレッシャーもあると思います。
凍結精子だと、そういったストレスはまったくありません。
そういう意味で我が家にはあっていたかなと思います。
凍結精子のデメリット
まずは費用が掛かる点です。
私が通うクリニックでは精子を凍結するために追加で約2万円の費用がかかりました。
ただでさえ高額な治療なので、お財布には厳しいです。
次に精子の成績が悪くなってしまう点です。
私の場合、人工授精1~5回目は凍結精子を用いて行いましたが、残念ながら妊娠しませんでした。
その後、6回目と7回目の人工授精を通常の精子で行い、7回目に妊娠にいたりました。
人口授精7回目までの詳しい成績については別記事にまとめています。
7回目の人工授精とシリンジ法で無事妊娠・出産
計7回の人工授精を行い、そろそろ本格的に体外受精も検討しなければいけないのかな、と思い始めていたころ、無事に妊娠することができました。
6回目と7回目の人工授精の際には少しでも妊娠の確率を高めるため、シリンジ法も併用しました。
このころもまだ単身赴任中ではあったものの、5回目までの人工授精でも妊娠しなかったため、凍結精子ではない通常の人工授精を行うことに。
排卵日にあたりそうな時期には土日+前後の平日もなるべく自宅にいてもらうようにし、人工授精とシリンジ法を行える確率を増やしました。
6回目と7回目の排卵日はありがたいことにちょうど夫が自宅にいるタイミングと重なったため、人口授精を行うことができました。
テレワーク万歳です!
また、1周期も無駄にしたくなかったので、タイミングが合わなかったときのため凍結精子も1回分クリニックに保管してありました。
結果的にこの1回分は無駄になってしまいましたが、お守りとして気持ちを落ち着けることができたので良かったです。
お守り効果はシリンジ法にもあり、人工授精とシリンジ法どちらのおかげで妊娠できたのかは分かりませんが、私としては人工授精の1度きりのタイミングに任せるよりもシリンジ法で1周期あたりのタイミングの数を増やせたことは良かったです。
以上、経験談が役に立てば嬉しいです。